• 【黙想】『キリストにならう』 第1巻第2章4

    非常に奥深く有益な知識とは、自分をまことに知り、それを軽んじることにほかならない。自分を見下し、他人を尊重することは、大きな知恵であり、完徳である。もし他人が公然の罪あるいは重大な過ちを犯しているのを見ても、あなたは自分がその人よりも善良だと思ってはならない。なぜならあなたがいつ

  • 【黙想】『キリストにならう』 第1巻第2章3

    あなたがどんなに多く、どんなに深く知っても、あなたの生活の聖徳がそれに伴わなければ、ますます厳しく裁かれる。だから、あなたの修めている芸術や学問に慢心を起こすな。むしろあなたに与えられた知識の責任を思いなさい。あなたが多くのことを知り、それを会得したと思っても、まだあなたの知らな

  • 【黙想】『キリストにならう』 第1巻第2章2

    みだりに物を知りたい望みを抑えなさい。それはしばしば、放心と欺瞞を生むからである。知識のある人は、その知識を人に知られること、賢い人と呼ばれることに満足する。知ったところで霊魂に大した益をもたらさないことは相当多い。自分の魂の救いに役立つこと以外の心配をする者は、非常に愚かである

  • 【黙想】『キリストにならう』 第1巻第2章1

    元来、人は知ることを望んでいる。しかし神への畏れがなければ、学問知識が何の役に立つか。主に仕える質朴な農夫は、自分の救いをないがしろにして天体の運行を眺める高慢な学者より、確かに優れている。自分自身をよく知る者は、自分の惨めさを考え、人の称賛を喜ばない。もし私がこの世にあるすべて

  • 【黙想】『キリストにならう』 第1巻第1章5

    「目は見るだけで満足せず、耳は聞くだけで満足しない」という言葉をしばしば思い出しなさい。あなたは地上のものへの執着から心を断ち切り、見えないものに心を移すよう努めなさい。実に、肉の声に従う者は、良心を汚し、神の恵みを失うのである。

  • 【黙想】『キリストにならう』 第1巻第1章4

    したがって、はかない富を求め、それに望みを懸けるのは、空しいことである。名誉を望み、高い地位を欲するのも、空しいことである。肉の欲に従い、将来重い罰を受けるであろうことを望むのも、また空しいことである。長生きを望むばかりで、よく生きることを心がけないのも、また空しいことである。今

  • 【黙想】『キリストにならう』 第1巻第1章3

    あなたに謙遜の心がなく、そのために三位一体に喜ばれないなら、三位一体について議論したところで何の益になろう。人を聖なる者正しい者とするのは、奥深い言葉ではなく、徳に満ちた生活であって、それが神の愛を呼ぶのである。私は痛悔の定義を知るよりも、むしろその心を感じたい。もしあなたが全聖

  • 【黙想】『キリストにならう』 第1巻第1章2

    キリストの教えは、聖人たちのすべての教えにまさる。その教えの精神をくみ取れる者は、そこに隠れたマンナを見いだすであろう。ところが多くの人は、たびたび福音のみことばを聞いても、それほど敬虔の念を起こさない。それはキリストの精神から遠ざかっているからである。キリストのみことばを十分に

  • 【黙想】『キリストにならう』 第1巻第1章1

    「私に従う人は闇の中を歩かない」(ヨハネ8・2)と主は言われる。これはキリストのみことばである。もし私たちがまことに光に照らされ、心の暗闇を抜け出したいなら、その生涯と行いにならわなければならないことを勧めておられるのである。したがって私たちの第一の務めは、イエス・キリストの生活